根・八作農法
当社では育苗時期の低温、登熟時期の高温障害対策として電子育苗に取り組んでいます。
アミノ酸を製造する毛細根の多い苗を育苗することを目的に、「根・八作農法」を実践しています。
作物のアミノ酸が増え、美味しさが増し、品質が向上し、収量が増加するように努めています。
具体的には、育苗時期にグリーンプロシートといわれる育苗シートを育苗箱の下に敷いて育苗を行います。
このシートは炭の成分が織り込んであり、その効果で毛細根の生育を促し、毛細根の多い苗の稲を作ることができます。
毛細根の多い苗は、アミノ酸・アデノシン三リン酸の製造が増え稲体を育て、コメの品質を向上させます。
未熟米(乳白米、白く濁った米)が減少して、1等米比率が向上します。
アミノ酸がたっぷり含まれた「美味しいコメ」になります。
有機肥料の施用
もう一つの取組みは有機肥料の施用です。
当社では市内の養鶏業者さんから発酵鶏糞を購入して、圃場に散布しております。
市・JAの基準より多めの散布量を確保しております。そうすることにより化学肥料を減らすことが可能になります。同時に地力を上げることもになります。地力を上げるために鶏糞と同時に硅酸石灰と言われる資材を散布する場合があります。圃場に合わせて補給していくことが大事だと考えています。
これも毛細根が多い健全な稲が、肥料を吸収する器官が増え、肥料の吸収力が広がり、化学肥料を少なくでき、土壌が固くならない要因になっています。
葉にアミノ酸の供給が増え高温障害の被害が減り、光合成が続きモミにアミノ酸の供給が増えます。刈取りを適期に行うことで未熟米を減少させ、着粒数が増えている効果と、未熟米が減少する効果で収量を増加させる事が出来ます。
味度値が上がるのは、アミノ酸が増えて、炊上がりのコメ粒の周りが崩れるのを防いでくれるので、味度がコメから出ていかないように守るからです。
味と鮮度
炊き立てのご飯は当然美味しくなりますが、冷めても美味しさはあまり変わりません。
炊飯テストでも美味しさを示す味度値が高くなり、時間が経過してもほとんど変わらない数値が出ています。
本年度《おいしい米を広める会》が発足します。
このコメを《おもてなし米》と呼ぶことにしました。長時間たってもつやと美味しさが変わらないうまい米としてお届けしていきます。